すごいすと取材記

企業組合氷上つたの会理事長秋山佐登子 さん(59) 兵庫県

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丹波の美味しいものと安心安全を届けたい

新商品の開発には秋山さんのひらめきが生きる。

生産者や産地の人間が美味しく食べているのに知られていない、そんなものを、多くの人に届けられる方法を思案することが、商品開発の肝だという。

例えば試作中の「丹波の宝石箱」。秋の栗、枝豆以外もふんだんにある丹波産の野菜や果物を紹介したいと企画した。

丹波産の食材ひとつひとつを小さなゼリーにして、宝石箱のように丹波の1年を詰め合わせて楽しむのが、この商品のコンセプト。風味と形を残すのに苦心したというが、ブルーベリーや桃、マクワウリ、生姜、ミニトマトなど11種類が商品化される予定だという。

 

また、味や安全性に全く問題がないのに、色形だけを理由に商品価値が下がってしまった農産品に光を当てることもある。

イベントなどで販売される熱々の「玄米団子」がその一例。

みたらしだれのかかった熱々のお団子

兵庫県民農林漁業祭で販売されたつたの会の玄米団子。ぷちぷちと玄米の食感が残る。

玄米団子のレシピを教えてもらった時、米の等級付けを担当する農産物検査員の経験から、秋山さんはひらめいた。

国の基準では整粒(きちんと整った形の粒)の割合で、三等米とつくものがある。そうなると味は変わらないのに買い手がつかないか、買い叩かれてしまう。

「つぶして使うお団子なら、生産者が同じように丹精込めて育てたお米を活かせるじゃないか!と思いついたんです。生産者は信頼の置ける方ばかり。だから、等級だけに頼らなくても安全性も判断できる。一等米でも三等米でも味が良く納得できるものを材料にしよう、こんな考えからつたの会の玄米団子は誕生しました」

そんな秋山さんのことを、丹波市観光協会の足立さんは、「研究心が旺盛。売り込み方が上手な、食の達人」と解説する。

都市部でのイベント販売でも、添加物は使わないというこだわりもあって、特に子育て中の父親母親からの評判が高いという。

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