すごいすと取材記

認定NPO法人フードバンク関西浅葉めぐみ さん(71) 兵庫県神戸市

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困っている人を、食で支援しよう

 

フードバンク関西が回収する食品は、124の福祉団体の他、支援を必要とする人たちへ様々なプロジェクトを通じて無償分配されている。
「食のセーフティネット」は、行政および社会福祉協議会との連携により、一時的に生活に困窮した一般市民へ食糧支援を行うプロジェクト。スタートのきっかけは、平成22年頃、大阪市内で相次いで起こった餓死事件だった。
「この食べ物を届けられていたら、亡くなることはなかったかもしれないと、とても残念な思いをしたんです。」
そこで自分たちの活動で何か役に立てないかと、尼崎市や芦屋市に相談に出かけた浅葉さん。提案に賛同してくれた行政の協力のもと、緊急支援が必要な市民に食料を届け始め、現在は14の行政や社会福祉協議会と事業協定を結び、活動を続けている。
また、平成27年から取り組んでいるのが、シングルマザーたちへの多面的支援を行うプロジェクト「子ども元気ネットワーク」だ。4つのNPO法人が連携し、女性と子どもに関する相談事業や学習支援、衣料品支援、宅配による食糧支援といったサポートを60世帯に提供している。

 

食糧支援を受けた方からのメッセージを集めた子ども元気通信。

食糧支援を受けた方からのメッセージを集めた子ども元気通信。

 

そしてもう一つの事業が、こども食堂52団体が情報を共有する「兵庫こども食堂ネットワーク」。平成29年から取り組んでいるプロジェクトで、こども食堂の運営者たちが、様々な相談やアドバイスをやり取りできる交流の場だ。
「『トラブルが起こった時の対処法は?』『子どもがゲームを持ってきたらどう対応しよう?』など、様々な疑問や悩みに先輩たちが答えてくれるので喜ばれています。」
こうして活動が拡がっていったのは、「理解し合える人たちと繋がったから」と言う浅葉さん。
「食のセーフティネットでは、私たちの想いに理解を示してくれる行政や社協の担当者に出会えました。他にも、迅速に対応してくれる企業に出会えたり、運搬してくれる人手が足りなくて困っていたら運送会社の社長がボランティアを申し出てくれたり、ラッキーなことが次々に重なりました。人との出会いが繋がったおかげで、ここまで来ることができたのだと思います。ご縁って不思議ですね。」
しかしフードバンクが食を通じて繋いでいるものは、人だけではない。

 

2019年2月に行われた兵庫こども食堂ネットワークの「こども食堂シンポジウム」。
第1部では、こども食堂版0(ゼロ)円キッチンが行われた。

2019年2月に行われた兵庫こども食堂ネットワークの「こども食堂シンポジウム」。
第1部では、こども食堂版0(ゼロ)円キッチンが行われた。

 

「こども食堂シンポジウム」第2部では、事例発表やパネルディスカッションが行われ、たくさんの人が訪れた。

「こども食堂シンポジウム」第2部では、事例発表やパネルディスカッションが行われ、たくさんの人が訪れた。

 

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