すごいすと取材記

淡路人形座坂東千秋 さん(55) 兵庫県南あわじ市

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後継者を育てたい! 学校と取り組む継承システム

淡路人形座では、文化庁による「文化芸術による子どもの育成事業」の一環として、県下の小学校・中学校で出前講座として人形浄瑠璃のワークショップを開催。また、市内の中学・高校の部活動へ座員たちが訪れ、人形浄瑠璃の指導を行っている。さらに、平成31年4月から南あわじ市で取り組みが始まる、伝統芸能を題材にした教育活動にも参加する予定だ。
「伝統を守る方法の一つは、教育であると思っています。歴史や知識、技量だけでなく、人形浄瑠璃のけいこを通して『お願いします』『ありがとうございます』といった挨拶を交わしたり、自分の意見を相手に伝える大切さを学ぶことによって、コミュニケーション力を育むお手伝いができたらいいですね。」
日々の学習の中で、地域の子どもが伝統芸能に触れることを通して「絶やしてはいけないものだ」と感じてほしいと坂東さんは言う。
「田んぼでいえば、土壌を耕し苗を植え、水やりをしながら育てているようなもの。淡路人形座は、こうして経験を積んだ人たちが就職する仕組みです。実際に高校で浄瑠璃の活動をしていた若者が、太夫や人形遣いとして就職しています。後継者の育成、人形浄瑠璃の伝承という目的を持ったこの継承システムは、ユネスコでも優良事例として表彰されました。」
「学生たちが好きな道に進める場としても、淡路人形座を守りたい」
500年もの間、受け継がれてきた伝統文化を守るという大きな使命に、坂東さんは向き合っている。

 

淡路市立石屋小学校でワークショップ

 

淡路市立津名中学校でワークショップ

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