すごいすと取材記

株式会社 ビトーアールアンドディー代表取締役社長美藤定 さん(62) 兵庫県

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豊岡から世界一を目指す

若い頃世界に出て自分の可能性を見出し、それを様々な製品にすることで現実にしている美藤さん。それを可能にしているのは志と情熱と知恵だと語る。

「才能があるのにチャレンジせず現状に甘んじている人がいますが、僕みたいに豊岡という小さな地域に腰を据えて、小さな会社で世界を目指している人間がいることを知ってほしい。豊岡や日本で一番などといわずに、世界一を目指す企業がもっと出てきてもいいのではないでしょうか」

平成23年、美藤さんは豊岡市工業会の設立に尽力し、初代会長として工業振興やものづくり支援を通じた地域発展に大きく貢献した。現在は顧問という立場で会議に出席し、様々な助言を行っている。会議後の懇親会では、豊岡で頑張っている工業会の仲間に語りかけることも多いという。

「豊岡人はもっと世界に出てほしい。そして戻ってきてほしい」

中小企業が多い豊岡だが、産業振興に対する行政の意識は高い。地価が安いなど立地条件も良く、近年では豊岡に通じる高速道路など輸送インフラは急速に整いつつある。商品が世界水準に達していればマーケットも即座に世界規模となるIT時代。やる気と技術があれば、豊岡から十分に世界一を目指すことができる。そして、チャレンジが広がることで雇用が増え、若者の流出や過疎化を防ぎ、次世代にも繋がってゆく。

現在、美藤さんの会社では22人の社員が働いている。 社員はほぼ一様に「社長は元気で優しい」と答えるが、現場での美藤さんは厳しい。

「けっこうガミガミ言います。いつまでも僕がいるとは限らないし、自分で問題を見つけ、自分で解決してもらわないといけない。そのためにはヒントも出すし、叱責もする」

「これからの最大のチャレンジは人づくりです」と美藤さんは語る。

需要の増加を受けて工場用地や製造設備の拡充を急いでいる美藤さん。それに応じて社員の雇用も増やしていく構想を練っている。一旦技術を身につければお金になる。日々、社員の先頭に立って現場に立ち、身をもってそのことを示し続けている。

BITO R&Dの社員の皆さん

工場前ヤードに勢ぞろいした社員の皆さん。彼らの手で世界一の製品が作り出されている。

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