すごいすと取材記

自然食農家レストラン 三心五観代表藤本傑士 さん(37) 兵庫県

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丹波への移住

藤本さんが田舎で暮らすことを考え始めていた時、営んでいたラーメン店の常連さんから田舎暮らしをサポートしている人を紹介され、それをきっかけに、丹波市で在来種の小豆を栽培している柳田隆雄さんに出会う。移住について親身になって相談に乗ってもらい、柳田さんを通じてたくさんの丹波の人と繋がることができた。「移住先は丹波市に」と決めた。

移住を決意してから、地元の人から農作業のノウハウを教わったり、住居の紹介をしてもらったりした藤本さん。ついに平成23年春、一家で丹波に移り住んだ。そして翌年8月には、念願の自然食レストラン「三心五観」の開店にこぎつけた。

丹波市のこども園を見学に訪れた際に出会った、幼児教育家の「マリオさん」こと山崎春人さん。「この人に自分の子どもたちを預けたい」と思った。

「三心五観」という店名は、精進料理に由来する。食事を提供する側の心得「三心」と、食事を頂く側の心得「五観の偈(げ)」を合わせた造語で、食材になってくれた命やそれを育てる農家の人たちを含め、すべてに感謝と思いやりを持って、料理を作る人も食べる人もみんなが幸せになれるようにという思いがこめられた名前だ。

息子の観自くんを背負って厨房で働く藤本さん

三心五観の料理には、藤本さんが自ら育てた野菜を使っている。また、訪れた客には農作業を体験する機会も提供。食事を楽しんでもらうだけでなく、自然と調和した生き方を伝えていく場所にしていきたいと考えている。

さらに、多くの人たちに食を通して丹波の魅力に触れてもらうため、自然食の重ね煮料理教室も開いている。神戸や大阪で出張開催することもあり、回を重ねて参加するうちに丹波への移住を希望するようになった人もいる。

8月末に三心五観で開催された「甘酒講習会」には、大阪や岡山からも受講者が集まった。そこで出された、麹を使った料理

三心五観の田植えにはたくさんの人が体験に訪れた

 

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