すごいすと取材記

自然食農家レストラン 三心五観代表藤本傑士 さん(37) 兵庫県

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大路未来会議

三心五観のある丹波市春日町大路地区では、子育て世代の流出が進む一方で、都市部からの移住者も増えている。

里離れに歯止めをかけると同時に、移り住んでくる人たちの流れを確かなものにするため、2年前の秋に発足したのが「大路未来会議」だ。Iターン、Uターンで大路に移り住んだ人を含め有志十数人が集まったこの会には、代表を務める藤本さんのほか、建築士、茶農家、飲食店経営者たちが名を連ねている。

大路未来会議のメンバーたち

若い世代の定住を後押しするためには、子育て環境の充実が欠かせない。自然に恵まれた丹波の環境が子育てに最適な場所であることを認識してもらうため、大路未来会議では「子どもたちの心からの笑顔があふれる場所」を作ることに力を注いでいる。

地区内の里山に「大路こどもの森」を作り、月1回、「あそびの学校」という自然体験プログラムを実施。川遊びやキャンプなど、月々実施する内容はホームページで発表しており、地域外からの参加者も多い。今年春には、一級建築士の資格を持つ未来会議メンバーの指導の下、間伐材を利用したツリーハウスが完成した。

藤本家の子どもたちも、この森が大好きだ。

「山遊びをするようになって、子どもの感受性は以前より強くなったと感じます。四季のわずかな変化にも気づくようになりました」

大路未来会議の設立後、移住者は8家族に上り、活動の成果が着実に実を結びつつある。

今年度は、兵庫県の「ふるさとづくり青年隊」事業の支援を受け、地元青年と他地域青年が一緒に地域おこし活動に取り組み、次世代の地域づくりの担い手を育てている。また、農業体験や伝統行事を通じて都市部の若者との交流を図り、田舎暮らしの魅力を知ってもらうことで、「大路ファン」を増やしている。

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