すごいすと取材記

自然食農家レストラン 三心五観代表藤本傑士 さん(37) 兵庫県

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心豊かに暮らせる幸せ

神戸に住んでいた頃は地域とのかかわりがほとんどなかった藤本さん。ここでは月に1度、10数世帯の住民が集まって地域の行事などについて話し合う常会に参加する。また、葬儀の手伝い、草刈りや害獣の柵の点検など、地域の一員としての役割もある。祭りや地区の運動会への参加も、移住するまでは経験のなかったことだった。

移住してきて間もない頃、通りかかった子どもに「ただいま帰りました」と挨拶されて驚いた。出かけようとすると「今日はどちらへ?」と尋ねられる。

「そんな人とのつながり、地元とのつながりが楽しい。ここは他所から来た人をさりげなく受け入れてくれる、心豊かな人たちが暮らすところです」

そう語る藤本さんは今、理想としていた自然と調和した暮らしの幸せをかみ締めている。

都会育ちの藤本さん夫婦が田舎暮らしを満喫している姿に触発されて、弟の雄大(ゆうき)さんも丹波市に移り住んできた。続いて、雄大さんの友人たちも移住し、彼らのような若い移住者たちが一緒に暮らすシェアハウスも増えた。

お茶に興味のあった雄大さんは無農薬のお茶屋さんで働き、友人の一人は三心五観の厨房で働いている。共に大路未来会議のメンバーだ。市内で月1回開催されているマーケットや、8月中旬に起きた水害のチャリティーイベントにも、地域の一員として積極的に参加している。

シェアハウスに住む若者たち

週末になると開店する居酒屋「大路週末バル」。大路未来会議のメンバーが運営し、移住してきた若者たちや地域の人など、誰でも気軽に立ち寄り、交流を図れる場所になっている。

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