すごいすと取材記

NPO法人ひょうご森の倶楽部 理事福田正 さん(74) 兵庫県

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現場に足を運び、者に聞くより物に聴け

 

福田さんの信条は、「者に聞くより 物に聴け」。電話やFAXだけでは真実が見えないことのあった会社勤めで学んだ。県の森林審議会委員でもある福田さんは、審議前に現場に足を運ぶようにしている。閉鎖になったゴルフ場や開発中止となった宅地へのソーラーパネル設置案の際には、下流域の住民に意見を聞いた。また、脳腫瘍の影響で左手と左足が動かなくなった隆廣さんが通う施設や作業所へ手伝いに行き、実際に現場を見て「初めて分かったことが多かった」とも話す。

市内で記念植樹となればアドバイザーとして携わったり、他団体の相談を受けるなど予定帳に空白がない。ボランティア活動ではあるが、時には無理をしてでも引き受けることがある。それでも突き動かされる理由が、福田さんにはあるという。

「長男は私の半分の歳(33歳)で亡くなりましたが、周りのみなさんのお世話のおかげでいつもニコニコしていました。そのお返しをしたいんです」

森林整備は、温暖化防止、生物多様性保全など地球規模の命につながる事業でありながら、活動先で出会う身近な人たちの「笑顔が何にも代えがたい」と、地道な活動に取り組んでいく。

お世話になった周囲の方々のおかげで笑顔を絶やさなかったという福田さんの長男隆廣さん(中央)と妻千代子さん(右)

 

子どもたちの得意顔をふやしたい

(公開日:H27.11.25)

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