すごいすと取材記

上郡町赤松地区が誇る歴史・文化資源を活用し、
手づくり鎧(よろい)かぶとで武者行列!
日頃の地域づくり活動を防災につなげる
古正好晴さんの“信頼”

赤松地区村づくり推進委員会 古正好晴 さん(74) 兵庫県上郡町

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手づくりの鎧かぶとで、もっと地域を元気づけたい!

 

「白旗城まつりに鎧かぶとを身につけた武士が登場すると、まつりが盛り上がるのではないか」との声を受け、平成23年に島根県安来市から「鎧かぶと保存会」の指導者を招き、「鎧かぶと手づくり教室」を開催。完成させた鎧かぶとを、その年の白旗城まつりで披露したところ話題になり、翌年から公民館事業として手づくり鎧かぶと教室が始まりました。平成26年には「赤松手づくり鎧かぶとの会」を結成。幼稚園跡を活動拠点「手づくりよろい工房(以下、よろい工房)」とし、古正さんを中心とする約10人の有志が、鎧かぶとの製作や手づくり教室での指導、鎧かぶとの着付けなどを通じ普及活動に取り組んでいます。これまでにつくった鎧かぶとは200領を数え、ふるさと納税の返礼品にも登録されています。

「赤松手づくり鎧かぶとの特徴は、紙製で軽量なこと。古布や革などもあしらい、本物の鎧かぶとと見分けがつかないほど本格的な仕上がりです。」と古正さん。型紙に合わせて裁断した厚さ2ミリの厚紙を、ボンドで貼り付け。さらしを張り、ニスで複数回塗り固めた上からペンキで色を付けます。いくつもの穴を開け、平紐を通して丁寧に縫い合わせ、約半年かけて仕上げます。
こうした鎧かぶとづくりが、それまで交流のなかった人々と交わるきっかけになりました。赤穂義士祭や相生ペーロン祭、姫路市夢前町の置塩城まつり、神戸まつりなどで赤松地区の有志たちが練り歩き、一方白旗城まつりの武者行列には他地域の人たちが参加します。様々なイベントで鎧かぶとの着付け体験を依頼され、映画の衣装としても鎧かぶとが使用されました。貸し出した鎧かぶとを身につけた美術展の警備員がSNSで拡散され、話題になったこともありました。

「武者行列での交流が増えるほど白旗城まつりが盛り上がり、何千人もの人が来ることで自分たちの地域に誇りを持てます。白旗城まつりに協力したいという思いが生まれ、みんなの気持ちが一つになるんです。」と古正さんは言います。
こうした手づくり鎧かぶとの広がりとともに、地域づくりとして住民たちが熱心に取り組む白旗城まつりを、新たな地域活動として活かすことになりました。

 

製作された鎧かぶと、随所にこだわりがつまっている

製作された鎧かぶと、随所にこだわりがつまっている

 

鎧かぶとの製作の様子

鎧かぶとの製作の様子

 

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