すごいすと取材記

上郡町赤松地区が誇る歴史・文化資源を活用し、
手づくり鎧(よろい)かぶとで武者行列!
日頃の地域づくり活動を防災につなげる
古正好晴さんの“信頼”

赤松地区村づくり推進委員会 古正好晴 さん(74) 兵庫県上郡町

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集まれば、人はつながれる! 地域がひとつになる場づくりを目指して

 

「数年前、豪雨により堤防が決壊して集落が浸水し、膝まで水につかりながら小学校まで歩いて避難したことがありました。その時、近隣との付き合いのなかった人が、『うちには誰も来てくれなかった』と言ったんです。そういう声が二度と出ない地域にしたい。近所の人同士が普段から声をかけ合える関係になくては、地域が地域でなくなってしまいます。」と古正さん。赤松地区をそんな地域にするために、コミュニケーションの場をつくる重要性を感じていると言います。

「私たちが鎧かぶとづくりに取り組むのも、他地域との交流を深め白旗城まつりを活気づけたいのも、すべては赤松地区を元気づけ、地域のみんなを元気にするためです。ふるさと館やよろい工房ができるまでは、地域住民が集まる機会も、つながりが生まれるきっかけもありませんでした。今では声をかけると地域のみんながすぐに集まり、率先して周辺の剪定や草刈り、落ち葉の掃除、植栽の手入れなどをしてくれます。地域の一員として活動に関わることを求めている人が、こんなにたくさんいたのだと気づきました。絵馬や鎧かぶとを作って広めることが目的ではなく、この場所を拠点としていろいろな人が集まってくるきっかけをつくっているんです。」
集まる場があることで、みんなの気持ちがひとつになっていくことを古正さんは実感しています。

「「私が手づくりよろい工房に出かける時は、家内もついてきて鎧かぶとづくりを手伝ってくれます。このように、活動に生きがいを感じていることが身近な人に伝わり、その人がまた新たな友だちと一緒に工房へやって来る。そんな繰り返しが、大きな広がりになっていくと思うんです。ふるさと館やよろい工房のように、いつでも、誰でも集まれる場所をつくることが、これからの地域づくりの重要な要素になると思っています。」
地域内にもっと多くの交流を生み出し、人と人とのつながりがもっと密になる活動を、日々考えていると話す古正さん。
「ふるさと館やよろい工房を、人がつながっていく場所として大事にしたい。そのためにはまず、向こう三軒両隣のつながりを、地域みんなで育てていきたいと思っています。」

 

上郡幼稚園児が鎧かぶとの着付けを体験

上郡幼稚園児が鎧かぶとの着付けを体験

 

赤穂義士祭へ参加

赤穂義士祭へ参加

 

古正 好晴さんの座右の銘人に感謝し、信頼される人に

座右の銘

40年間の役場勤務を通じて、地域に関われた喜びは大きいものです。住民のみなさんに育てていただき、今の自分があると感謝しています。そんな想いから、任された自治会長の役目も一生懸命果たすことで、たとえ少しでもお返しができたらと思っているんです。
地域づくりは、みんなが「その気」になることが大切です。その気になっていただくためには、まず自分が労を惜しまず率先して動き、物事に取り組むこと。人に対しても物事に対しても、誠実にまじめに取り組む姿勢が一番大切です。自分自身の行動や振る舞いに責任を持って誠意を尽くせば、応援してくれる人がたくさん出て来てくださいます。その結果、どんな事業も実になっていくのだと思うのです。

 

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