すごいすと取材記

もっと多くの障害者ランナーをマラソン大会へ!
多様な人たちが共に生きる社会の実現を目指す
宝塚市・林 優子さんの“伴走”

認定NPO法人 ぽっかぽかランナーズ 林 優子 さん(61) 兵庫県宝塚市

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障害者もマラソン大会に参加しよう!

 

林さんがマラソンと出会ったのは、聖憲さんが特別支援学校高等部に通っていた時のことでした。1.5キロメートルを走ることになった聖憲さんに、林さんは歩いてでもいいから完走してほしいと願っていました。ところが聖憲さんは、なんと1位でゴールしたのです。

「それまでは運動による発作を恐れ、家に閉じこもる生活でしたが、聖憲にもっといろいろな経験をさせてやろうという覚悟ができました。1位になった翌年には、病気の進行により30才くらいから歩行困難になることがわかったので、たくさんのマラソン大会に出場して思い出をつくろうと思ったんです。」
聖憲さんの伴走者として林さんが様々な大会に参加し始めた頃は、障害者ランナーは多くありませんでした。

「マラソンを授業に取り入れている特別支援学校はたくさんあり、走りたい子どももたくさんいます。しかし保護者が伴走できず、マラソン大会に出場することが難しい子どもたちもいるんです。」
聖憲さんが走り始めると、高等部時代の友人も障害者ランナーとして、一緒にマラソン大会に出場するようになりました。伴走するボランティアの人たちや、高校卒業後にまた走りたいと思った人など、徐々に仲間が増え、行く先々の大会で「こんな活動があるんですか」と声がかかるようになりました。「伴走に興味があるので体験したい」という人も現れ始め、障害者ランナーと伴走ランナーの輪が少しずつ広がっていったのです。

「みんなで走ればもっと楽しめる」と感じた林さんは、平成25年10月、NPO法人ぽっかぽかランナーズ(平成29年に認定*を取得、以下ぽっかぽかランナーズ)を設立。障害者ランナーがマラソン大会に出場するための支援活動に、本格的に取り組むことを決めたのです。

 

*認定NPO法人:NPO法人のうち、特に公益性が高く、事業活動と組織運営の適正さにおいて、一定の基準を満たしていることが認められ、税制優遇を受けられる法人。

 

練習会での集合写真

練習会での集合写真

 

現在は新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じながら練習会を行っている

現在は新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じながら練習会を行っている

 

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