すごいすと取材記

まごころ薬局(株式会社コーディアル)福田惇 さん(34) 兵庫県尼崎市

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病院の相次ぐ移転で考え抜いた、「本当につくりたい薬局」って何だ!?

 

学生の頃から独立する夢を持ち、製薬会社に就職した福田さん。営業部に配属され、様々な病院を回る中で出会った漢方の魅力にひかれました。
「患者さんの体質と、その時の体の状態をもとに薬を組み合わせる、オーダーメイドのような調剤に興味を持ちました。薬の投与だけでなく、一人ひとりとのコミュニケーションを取り入れることで、患者さんを元気にしていくという漢方ならではの処方が、面白いなって。」

そんな漢方を扱うことで独立したいと考えた福田さんは、勤めていた会社を迷うことなく退職。漢方薬局への転職も決まった矢先、ある薬局が譲渡先を探している情報を耳にしました。
「その薬局を譲渡してもらえれば、すぐに独立できる!」
福田さんは内定の出ていた漢方薬局への転職を断り、薬局を譲り受けることを決心。

ところが、オープンした半年後、院外処方を請け負っていた隣の病院が移転したため、薬局を閉めることになりました。その後、別の病院の隣で新たな薬局をオープンさせたものの、しばらくしてその病院も移転してしまったのです。
「ほとんどの患者さんは病院に隣接する薬局を利用するため、病院の近くで開業することが一般的です。私の薬局は大通りに面しているわけでもなく、駅からもかなり遠くにあります。病院に近いからではなく、この薬局がいいからという理由で選んでもらえる薬局をつくらなくちゃいけないと思いました。」

そんな時、知人に誘われて聴きに出かけた「みんなで選ぶ薬局アワード」で、転機となる発表に出会いました。

「川口市の薬局の、ある薬剤師の先生の発表でした。薬局の隣にコミュニティスペースをつくり、地元の人たちと一緒に活動をしながら地域コミュニティの一拠点として薬局を運営されているんです。しかも周りに病院が一軒もないなど、私の薬局との共通点も多いんです。薬局を地域のコミュニティスペースにする取り組みは、この薬局がいいという理由で選ばれるようになりたいという私の想いを、一歩前に進めてくれるのではないかと思いました。」
自分もやってみよう。新たな目標に向かって、福田さんは活動を開始しました。

 

薬局の隣に令和元年4月オープンしたコミュニティスペース「まごころ茶屋」

薬局の隣に令和元年4月オープンしたコミュニティスペース「まごころ茶屋」

 

「まごころ茶屋」は住民によるDIYでつくられた

「まごころ茶屋」は住民によるDIYでつくられた

 

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