すごいすと取材記

やりたいことを見つけて健康になろう!
尼崎市武庫之荘の薬局にコミュニティスペースを
つくった薬剤師、福田 惇さんの“処方箋”

まごころ薬局(株式会社コーディアル) 福田惇 さん(34) 兵庫県尼崎市

ギャラリーを見る

まごころ茶屋とまごころ薬局は、みんなが元気になれる場所

 

「『まごころ茶屋ができたから、いろいろ挑戦できる。』そう言って、家にこもりがちだった人が、自分がやりたいことに取り組んでいる姿を見るのがとても好きなんです。薬を処方してもらうことがきっかけになり、自分の生きがいが見つかるっていいじゃないですか。」
そう言って笑う福田さんですが、現在は新型コロナウイルスの影響で、まごころ茶屋での活動は毎週月曜日のサロンと月に一度の認知症カフェに限られています。

「閉められている高齢者サロンが多い中、開いている場所があるだけで皆さんの安心につながると思っています。ひとりで家に閉じこもることで認知症が発生したり、進行したりするのを防ぐため、オンライン会議システムで誰かと触れ合うことができるようにパソコン指導も行っています。今後は、散歩部を発足させたり畑で野菜を一緒につくるなど、外での活動も進めていきたいです。」
そんなまごころ茶屋のようなコミュニティスペースは「漢方」だと、福田さんは言います。

「私が共感した医師によれば、体の内と外のバランスをとると元気になるのが漢方の考え方。薬で体の内を整えるだけでなく、人間関係のような外を整えることで治ることも多々あるそうです。私は、コミュニティスペースがその外的環境を整えるためのものだと思っています。」
さらに薬局こそ、そうしたコミュニティスペースとしての役割が向いていると言います。

「薬局や薬剤師には、人として人と向き合い、患者さんが求めていることを深く知るためのコミュニケーション力や提案力が求められます。それはコミュニティデザインにとっても重要な要素です。その能力を最大限に発揮した先にあるのが、コミュニティスペースとしてのまごころ茶屋であり、まごころ薬局であると思っています。」
そんな福田さんの目標は、地域の人が自立して、健康になる社会をつくることです。

「立地ではなく、まごころ薬局が好きだから、同じ薬をもらうならこの薬局で。そういって共感と共に足を運んでくれる人を増やしたい。まごころ薬局やまごころ茶屋に関わる人が増えるほど、人生を楽しめる人、元気になれる人も増えていくんです。」
今日も福田さんは、健康になるための薬と共に、生きがいづくりの処方を続けています。

 

新型コロナウイルス対策を実施しながら行われている毎週月曜日のサロン

新型コロナウイルス対策を実施しながら行われている毎週月曜日のサロン

 

「まごころ茶屋」に通われる方々

「まごころ茶屋」に通われる方々

 

福田 惇さんの座右の銘やる気よりその気

「『社長になれるかもしれない』と思った瞬間、社長になっている自分として現実を変えるために考え行動している。」
やる気を持つより、その気になると勝手に体が動くという福田さん。「いい」と思った気持ちに素直に従えば、行動できると言います。
「薬の効果を訴えるより、『この病気が良くなったらどこへ行きたい?』『何がしたい?』って、コミュニケーションをとるほうが重要だと思うんです。その気って、自然と湧きあがってくる主体的なもの。それはすなわち、自分を生きることにつながっていく気がします。健康になるんだと、その気になったら健康になれるんです。薬局って、その気になるきっかけを処方する場所なのかもしれません。」

 

1 2 3 4

取材記の印刷用PDF

もっと詳しくふるさと情報

まごころ薬局

まごころ茶屋Facebookページ

県の支援メニュー等

阪神南県民センター