すごいすと取材記

大鳥圭介生誕地保存会 大鳥圭介塾 塾長 猪尾守之 さん(68) 兵庫県

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観光ボランティアガイドSACLA

上郡町では、赤松円心や大鳥圭介ゆかりの場所や、駅家跡(うまやあと)などの史跡を訪ねる人が増え、町民はガイドの必要性を感じていた。

その頃、猪尾さんと保存会の小林万里さんは、大鳥圭介の生誕地を訪ねてくる人に、積極的にガイドをしていた。また、観光のボランティア団体を立ち上げるなら協力すると手を挙げる人も現れた。このような動きの中で組織化の必要性を感じた町の観光担当者は、声掛けや募集をしてメンバーを集め、平成22年、観光ボランティアガイド「SACLA」を結成。猪尾さんも加入した。

上郡町と佐用町、たつの市にまたがる播磨科学公園都市「光都」には、理化学研究所の大型放射光施設「SPring-8」とX線自由電子レーザー施設「SACLA」がある。「これまで見えなかったものが見える。見えたものから新しいこと(現象)が見える」という「SACLA」の特徴にあやかり、自分たちも観光名所を案内するだけでなく、その歴史や時代背景などを交えて紹介し、観光客に満足してもらえる案内をしたいというメンバーの思いを伝え、命名の承諾が得られた。

メンバーは、赤松円心や大鳥圭介にまつわる史跡や、町内にある有名な巨木等を案内するほか、光都にチューリップの植え付けをするなど、幅広く活動。ひょうごツーリズム協会主催の観光ボランティアガイド発表会にも参加するなど研鑚を重ね、質の高いガイドを目指している。

「上郡を訪れた人が喜んで帰ってくれることが、ガイドの喜び」とメンバーは口を揃える。

猪尾さんは、外国人観光客にも対応できるよう、得意の語学力を生かして英語表記の案内板も作った。

ガイドとして「圭介さんの魅力を伝えられることが嬉しい」と言う猪尾さん。

「オオトリケイスケ」の生誕地と聞いて「鳳啓助?」と思っていたという観光客は、鳳啓助が大鳥圭介の生き方に感銘を受けて名前を芸名に頂いたということを聞き、「上郡出身でない鳳啓助の博学ぶりに驚き、改めて大鳥圭介の大きさを感じた」と話した。

写真:X線自由電子レーザー施設 SACLA

X線自由電子レーザー施設 SACLA(©RIKEN)

観光ガイドSACLAのメンバー

観光ガイドSACLAのメンバー

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