すごいすと取材記

NPOひまわり会入江一惠 さん(87) 兵庫県明石市

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「ひまわりに、生かされた」

「オープン当初は、私たちの食堂を快く受け入れてもらえない雰囲気もありました」と言う入江さん。しかし食堂では、席に着けば話が弾み、誰もが友だちになった。人のつながりの輪が利用者の間で大きくなるにつれ、病院の待合やディサービス、近所同士の集まりの場で、どんどん口コミで拡がっていった。その結果、3年が過ぎる頃には「ひまわりがなかったら、明舞団地はやっていけない」と言われる存在になっていた。
「地域の中で、最も安心なところだと思っていただいている、信頼してくださっていることが、一番うれしくてありがたかったです」と入江さんは言う。

お昼時は多くの方が昼食に訪れる、松が丘コミュニティ交流ゾーンを利用した現在の「ふれあい食事処」

お昼時は多くの方が昼食に訪れる、松が丘コミュニティ交流ゾーンを利用した現在の「ふれあい食事処」

中には、食事をする目的以外につながっていく人たちもいる。「ひまわりは、自分を受け入れてくれる。気が休まって居心地がいい」と、大阪や神戸から通う不登校の中・高生。夫を亡くし、一時は後を追うことを考えたが「よそのお弁当は食べる気力が湧かなかったけれど、ひまわりの食事は食べられた。私はひまわりに生かされた」と話す女性。
「継続することが、オープン当時から応援してくれる人たち、日々利用してくれる人たちへ、感謝の気持ちを表すこと」と話す入江さん。「こうして地域の人々が動いてくれるのは、一緒に活動するボランティアの皆さんの気持ちも、伝わっている証だと思っているんです」と言う。

スタッフから喜寿のお祝いを受ける入江さん

スタッフから喜寿のお祝いを受ける入江さん

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