すごいすと取材記

シンガーソングライター、防災士石田裕之 さん(39) 兵庫県神戸市

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人との出会いに導かれ社会派アーティストへ

 

「この歌を使ってください」「ここで歌わせてください」。
寒い冬の神戸の街を営業に回りながら、あちらこちらの街頭で歌う石田さんを、街の人たちは温かく迎えてくれたという。イベントやショッピングセンターの催事などへ出演が増え、県内の団体や自治体からも「歌を使いたい」「社会啓発のキャンペーンソングを作ってほしい」といった依頼が届くようになった。
「社会活動に取り組んでいる方々から歌で啓発したいと言われたことで、音楽には聴く耳を持ってもらえたり、心を開いてもらう力があることを教わったんです。同時に社会には様々な問題や課題があることにも気づかされ、刺激を受けたことで新たな歌が生まれていきました。」
数多くの曲をつくってきた石田さんが、最も印象深いと語る一曲がある。ある障害者施設から制作を依頼された「ふわり」という歌だ。
「そこの施設には、障害のある人もない人も一緒に働いているコミュニティカフェがあります。障害者と健常者が交流する機会が増えたことで心のバリアフリーが拡がり、障害者が街に出る機会が増えたそうです。社会の課題を解決しようと頑張っている人たちがたくさんいらっしゃると気づけたことは、人生の大きな糧(かて)になりました。日常の会話では恥ずかしくて言えない大それたことでも、許されたり信じられたりするのが歌の魅力です。たくさんの人に出会えたことで、そんな歌の力を信じて大切なことをまっすぐに伝えていこうと思えるようになったんです。」
石田さんが音楽活動で最も大切にしてきた、人との出会い。次のステージも、新たな出会いの先に用意されていた。

 

「やさしい気持ちが “ふわり”と周りの人たちにも伝わるように」との想いを込めた曲「ふわり」。石田さんの願い通り「歌いたい」「使いたい」という依頼が集まり、どんどん拡散していった。

「やさしい気持ちが “ふわり”と周りの人たちにも伝わるように」との想いを込めた曲「ふわり」。石田さんの願い通り「歌いたい」「使いたい」という依頼が集まり、どんどん拡散していった。

 

音楽は国境を越えて、みんなを笑顔にすることを体験した石田さん。歌を通じて、バングラデシュの子どもたちの教育支援にも取り組んでいる。

音楽は国境を越えて、みんなを笑顔にすることを体験した石田さん。歌を通じて、バングラデシュの子どもたちの教育支援にも取り組んでいる。

 

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