すごいすと取材記

NPO法人 関西芸術文化支援の森 ゆずりは 代表理事和泉喜久男 さん(63) 兵庫県

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生きる勇気を

平成7年1月17日に起こった阪神・淡路大震災。西宮の和泉さんの自宅は全壊し、当時10歳だった長男を亡くした。

「まもなく20年になりますが、あの日を忘れることはありません。人生で最も悲しく最も苦しい出来事でした。しかし、残った者は生きなければなりません」

そして平成23年3月11日、東日本大震災が発生。和泉さんは会員に呼びかけて、翌年に予定していた第1回ゆずりはコンサートを、「設立記念兼被災地支援コンサート」として開催することにした。来場者から寄せられた募金はすべて「東日本大震災遺児育英資金 桃・柿育英会」に寄付され、遺児となった子どもたちの奨学資金となる。以後、毎年のコンサートには必ず「東日本大震災被災地支援コンサート」の名が付され、今後も続けていくという。

災害で肉親を失った同じ悲しみを抱える者として、未来のある子供たちをささやかでも支え、彼らに生きる勇気を持ってもらえればと和泉さんは願っている。

和泉さんと慰霊碑

西宮震災記念碑公園の慰霊碑には長男の名前も刻まれている

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