すごいすと取材記

ヴァイオリニスト樫本大進 さん(34) 兵庫県

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日本のふるさと赤穂

そんな樫本さんが、自分にとって、赤穂は日本のふるさとと言う。幼い頃から、毎年のように訪れていた母親の故郷であり、とりわけおじいちゃんに会えることを楽しみにしていたのだという。

 

「子どもにとっておじいちゃんやおばあちゃんの存在って特別なものでしょう?」と笑う樫本さん。

「僕が物心ついたとき、自分にとっての祖父母と言えば赤穂のおじいちゃんだけだったこともあって、とにかく大好きで、大好きで」夏休みになると祖父に会うために、赤穂までやってきて、休みを過ごしていた。

 

赤穂小学校に体験入学をしたこともある。その時の印象を聞くと、言いづらいなぁと笑い、こう話した。

「教室で発言するときは、手を上げて、先生にあてられてから、立ち上がる。それから話さなきゃいけなかった。自分が普段通っていたアメリカの学校との違いにびっくりしたことをよく覚えています。他にもいろいろあって…。だから日本の小学校はとっても厳しいという印象!」

「日本の学校給食も珍しかった。クラスメイトとの牛乳の早飲み競争が楽しかった」と、やんちゃなエピソードも教えてくれた。

赤穂小学校への体験入学を笑顔で語る樫本さん

子どもの頃から旅行が大好きだった樫本さん。赤穂の祖父のもとには、一人で電車を乗り継いで向かうこともあった。

山を越え、赤穂のまちが見えてくる瞬間が一番わくわくしたという。

「今でも赤穂に向かうときは電車。トンネルを抜け、右手に山を見ながら、川を越え、赤穂のまちが見え始める頃、電車の窓から見える風景が子どもの頃の思い出と重なっていく。赤穂に帰ってきたなぁと感じる瞬間」と目を細めて語る。

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