すごいすと取材記

NPO法人さんぴぃす 理事長河口紅 さん(52) 兵庫県

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キャリアウーマンから情報教育の世界へ

河口紅さんは、大学卒業後、就職情報誌などを発行していた(株)リクルートに就職。女性営業職として、女性ならではの視点を生かした提案を持ち味に、取引先からの信頼を得て活躍した。会社も仕事も大好きだったが、入社から5年後の平成3年に退職。リーダー的な立場となり、それまでとは異なる人間関係の中で、コミュニケーションをうまく取れなかった。河口さんには、このことが大きな挫折になり、仕事への情熱が失せ、数年間、実家の呉服店を手伝って過ごした。

リクルート勤務時

リクルート勤務時

挫折から立ち直るまで長い時間を要した河口さんは、平成11年からパソコンの勉強を始めた。「インストラクターとして自宅で教えるようになって、やっと仕事への情熱が戻ってきた」と言う。ちょうど高校で「情報」が必須教科になる頃と重なり、兵庫県教育委員会の情報教育指導員として、教育現場で教員へのパソコン指導をするようになった。

当時は学校で教えることはワードやエクセルなどの使い方がほとんどだが、本当に教えたかったことは“より良い学びの場を作り出すためのツールとしてパソコンを用いる”ことだった。「先生にちゃんと伝えなくては、子どもたちには伝わらない」と、指導に力を注いだ。

学校現場での経験から、先生たちと授業そのものを一緒に考えていくことがこれからは大事だと考えた河口さん。教員研修ができるよう勉強をし、平成12年から情報教育のコンサルティングとして活動を始めた。

この頃、アメリカの企業が社会貢献事業で開発した教員研修カリキュラムのトレーナーとして活動していた大脇巧己さんと出会う。自分たちの手で情報教育のカリキュラムを作りたいという考えが一致した2人は、一緒にNPOを立ち上げることになった。

河口さんと大脇巧己さん(NPO法人さんぴぃす副理事長)

河口さんと大脇巧己さん(NPO法人さんぴぃす副理事長)

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