すごいすと取材記

復興支援ネットワーク淡路島 世話人代表木村幸一 さん(65) 兵庫県

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阪神・淡路大震災での経験

平成7年に発生した阪神・淡路大震災。木村さん自身は、大きな被害を受けることがなかったため、震災直後から島内を走り回り、救援活動に追われた。「これをしなくては」という気概はなく、できることをしようと、自然に身体が動いた。

「意識してするのではなく、テーブルから落ちたスプーンを拾うような感じで動いていた。それは東浦の海岸清掃と同じことだ」

北淡震災記念公園内にあるメモリアルハウス

北淡震災記念公園内にあるメモリアルハウス。地震断層が横切る民家でありながら倒壊しなかった。台所は地震直後の状態を再現している。

木村さんは、支援する側と支援される側とを経験した。淡路には、義援金や救援物資が全国から寄せられた。感謝の気持ちを持つとともに、救援物資の中には、使わない物、使えない物がたくさんあることに胸を痛めた。避難所の限られたスペースに、使わないと思われるものが山積みになっていく。せっかくの善意を生かすことができない一方で、必要としている人の手元に必要な物が届き難いことに歯がゆさを感じていたという。また、大量の救援物資があるため、被災者はモノを現地で購入する必要が無いことから、被災地の経済が衰退していく現状を目の当たりにしてきた。この時の経験が、後の東日本大震災での救援活動で活かされることになる。

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