すごいすと取材記

駅舎工房「モン・ファボリ」北垣 美也子 さん(41) 兵庫県

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ひとけのない無人駅で、パンを焼く!?

カンカンカンカン…。田園に囲まれたのどかな駅舎に、踏切の音が響く。北垣さんのスイッチが、駅長に切り替わる瞬間だ。

モン・ファボリ開店の日はボランティア駅長としてホームに立つ。

モン・ファボリ開店の日はボランティア駅長としてホームに立つ。

北条鉄道は、兵庫県小野市粟生駅から加西市北条町駅までの13.6kmを結ぶローカル鉄道。北垣さんが務める法華口駅舎は、大正4年の建築から歴史を重ね、平成26年に駅舎の一部が国登録有形文化財に指定されている。その駅で北垣さんは、パン工房の店長とボランティア駅長という二つの役割を担っている。
「駅でパンを焼くと決まってから、初めてこの駅に来たんですが、駅舎を見た瞬間『ここでパンなんてつくれるの?』って……。埃まみれの建物に、天井は隙間だらけ。改装することは決まっていましたが、これは大変だと思いました。」
その無人だった駅舎内に平成24年11月、米粉パンの工房「モン・ファボリ」がオープン。工房の開設準備中に北条鉄道が公募したボランティア駅長にも就任。北垣さんの奮闘の日々が始まった。

第6期ステーションマスター委任状の交付の様子。(2016/9/1)

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