すごいすと取材記

駅舎工房「モン・ファボリ」北垣 美也子 さん(41) 兵庫県

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食材をつくる人とパンを食べる人が、自然につながっていく

トマトやいちご、にんにくをはじめ、地元高校の生徒が栽培・加工したぶどうジャム、市内の酒蔵が仕込んだ梅酒の完熟梅など、パンに使われているのは地域にかかわる食材が中心。
「トマトと聞くと、頭の中に浮かぶのはトマト農家さんの顔。私が地元産の食材にこだわるのは、生産に携わっている人の笑顔が見たいから。どんなパンにしたら、生産農家さんが一番喜んでくれるかなと思いながらつくるんです。私の想いを込めるって、私にしかできないこと。楽しいです。」

地元の食材を活かしたパンは、最近では閉店前に売り切れることも多い。

地元の食材を活かしたパンは、最近では閉店前に売り切れることも多い。

店長としていちばんしあわせな瞬間は、パンを食べている人の口から「おいしい!」の一言が思わずこぼれ出る時だと北垣さん。
「ある時、パンを買って出たお客さんが、すぐ戻って来られたんです。車で食べたらおいしかったので買って帰りますって。うれしかったですね。」
近くにいいお店があるよと友だちを連れてくる人。地元の山をモチーフにしたパンを、その山に登って食べてくる人。「おいしかった」のその先に、食べる人たち自身が自然と何かにつながっていくパン。北垣さんが大切にしている地域への感謝も、地元への愛情も、着実にみんなに届き育っている。

「地元愛をパンで表現している」との想いで運営されている。

「地元愛をパンで表現している」との想いで運営されている。

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