すごいすと取材記

駅舎工房「モン・ファボリ」北垣 美也子 さん(41) 兵庫県

ギャラリーを見る

みんなの地元愛を形にする、表現者として

「私、加西市が本当に好きなんです」と北垣さん。「地域の人、生産農家さん、運転士さん、スタッフ……喜んでほしい人の顔がいつも浮かびます。パンをつくるのも、ボランティア駅長として手を振るのも、感謝の想いを返したい気持ちの表現なんです。」
ボランティア駅長とは、北条鉄道の各駅を維持管理するスタッフのこと。北垣さんは、ほぼ30分ごとに行き交う電車を出迎え見送るためにホームに立つ。そして真っ白な手袋をした手を天に向かってすらりと差し上げ、大きく左右に振り続ける。その凛とした美しい立ち姿を一目見ようと、多くの人が駅を訪れカメラを向ける。

到着したお客様をお迎えする北垣さん。

到着したお客様をお迎えする北垣さん。

駅舎の中には買ったパンをその場で食べられるカフェスペースの他、子どもが遊べる電車のおもちゃスペースもある。

駅舎の中には買ったパンをその場で食べられるカフェスペースの他、子どもが遊べる電車のおもちゃスペースもある。

「来てくれた人を喜ばせたい」と、お客様にはいつも笑顔で応対される北垣さん。

「来てくれた人を喜ばせたい」と、お客様にはいつも笑顔で応対される北垣さん。

テレビや雑誌の取材が後を絶たない中、近所に住む女性が北垣さんに声をかけた。
「ホンマに頑張ってね。有名になったのもうれしいけど、本当に感動したの。私は60年ここに住んで、昔から北条鉄道に乗ってるの。これが無かったらどこへも行けない。だから頑張ってね。」
「地元の人が喜んでくれなければ意味がない」と言う北垣さんの想いは、ここでもちゃんと届いていた。

1 2 3 4 5 6 7 8