すごいすと取材記

神戸大学農学研究科地域連携センター 特命助教清野未恵子 さん(35) 兵庫県

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長崎・鹿児島・京都・そして篠山へ

 長崎生まれの清野さんは、鹿児島の大学に進学。卒業後、京都大学大学院で地球環境や霊長類の採食行動学を研究していた。平成21年、篠山の廃校になった中学校を利用してできたチルドレンズミュージアムから、子ども向けの生物に関するワークショップのスタッフとして迎え入れられたのを機に、京都から移り住んだ。

 移住前、初めて丹波へ入ったときに「目に染みるような緑の美しさ、鳥が飛び立つさまを目にして、それまで知らなかった篠山という土地が、すっかり好きになった」と振り返る清野さん。

 住むことになった篠山市福住は、チルドレンズミュージアムのスタッフが住んでいたこともあって、住民たちは清野さんの仕事内容をよく知っていた。特に休日はイベントなどで忙しいことを理解していたので、自治会の共同作業である草刈作業を免除するなどの配慮をしてくれた。清野さんは、住民の温かさを感じながら、地域に馴染んでいった。

篠山チルドレンズミュージアム

篠山チルドレンズミュージアム

 チルドレンズミュージアムでは、子どもたちを対象とした里山や川の生物観察を体験するプログラムを企画し、地球環境に対する関心の裾野を広げる仕事に取り組んだ。京都では研究者と一緒にワークショップをしていたが、ここでは自分一人で進めなければならない。しかも参加する子どもたちは、進行役であるファシリテーターの声のかけ方次第で、生き物への関心がかわってしまう。清野さんは、子どもと向き合う時の姿勢が、子どもたちの自然に対する考え方や関わり方、ひいては、地球の環境問題に影響することを感じ、責任の重さを実感している。

篠山チルドレンズミュージアムの垣内敬造館長と

篠山チルドレンズミュージアムの垣内敬造館長と

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