すごいすと取材記

NPO法人はりま里山研究所熊谷哲 さん(65) 兵庫県

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思いを共有する仲間とともに

こうして熊谷さんが、ひとりで始めた里山保全活動も、少しずつ協力者が増え活動のフィールドも拡大していくことになる。
 平成19年、オープンガーデンとして里山を地域に開放し、地元との連携が徐々に深まっていった。平成23年には、大学生たちのフィールドワークとして「ツリーハウス」の設計・施行に着手。そして平成25年、「NPO法人はりま里山研究所」として、市民による里山再生を本格的にスタートさせることになった。

サンサンハウスと名付けられたツリーハウス。看板は、解体された家屋のドアで作られている。

どんぐりのいえ。根元には小学生たちが作った、ログハウスを使用する際のルールが書かれている。

保全活動と同時に「教育の場としての里山」を目指し研究所(ラボ)を開設。専門講師に自然環境を学ぶ「サイエンスカフェ」や子ども向け環境体験学習「キッズ・サイエンス・クラブ」、自然観察会やプレーパーク事業など、子どもも大人も楽しみながら科学を学び、遊ぶ場を提供。2015年の利用者は、のべ1000人近くにものぼった。
 そんな多くの利用者を熊谷さんと共に支えているのが、環境学習ボランティアの人たちだ。元小学校校長や科学館館長など、熊谷さんの思いに共感・賛同する専門家たちが講師を引き受け、大学生たちがサポート役に参加する。
 しかしその一方で、里山整備のボランティアには、熊谷さんはかなり慎重な姿勢を見せる。

里山で自然を学ぶ子どもたちと熊谷さん

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