すごいすと取材記

NPO法人はりま里山研究所熊谷哲 さん(65) 兵庫県

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整備とは、あるべき姿に育てること

「整備とは、ただ草を刈り木を切って“きれい”にすることではありません。生態系を考えた環境をつくることなんです」
将来、どんな里山を育てていくのか――。里山を「あるべき姿」にするためには、残す木・切る木の選別など、専門知識に基づいた正しい整備を学ばなければならない。
 「例えばモリアオガエルは、水面上に木の枝が覆いかぶさっているところでなければ、産卵の可能性が低いといわれています。そこで里山では池を広げ、その上に伸びる木を切らずに残しました。これも、将来目指す里山のかたちを思い描けていて、生態系の勉強ができていたからこそできたことです」

モリアオガエルの卵。生き物や植物の知識の上で、里山は作られていく。

「里山は、荒れているから整備するのではありません。どう活用するかを考え、そのために整備が必要なんだという背景がなくては」
そんな熊谷さんの里山活用。それは、里山を子どもたちの学びの場とし、次の世代につないでゆくことだ。

里山でフィールドワークを行う大学生たち

そのため、環境学習の企画や実践ができるリーダーの養成だけではなく、地域との関わり、多様なセクターとの連携、事業の継続実施をコーディネートする専門家・指導者を養成する事業「Green Study ひょうご」も進めている。 

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