すごいすと取材記

かみかわ田舎暮らし推進協会 会長前川光義 さん(70) 兵庫県

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かみかわ田舎暮らし推進協会

高齢化・過疎化が進む神河町。「放っておけば人口がどんどん少なくなっていく」と、前川さんたちは町の将来を危惧していた。空き家が増え続け、このままだと多くの地区が限界集落となり、やがては町の存続も危ぶまれる。

一方で、都市に住む住民が田舎暮しをしたいと、町役場には空き家情報を求める声が寄せられていた。そこで、町は平成18年に「空き家バンク」として、ホームページで情報発信を始める。しかし、空き家には改修が必要なものも多い。町の担当者から声をかけられた前川さんたちは、空き家の改修を担うことになった。

平成21年、「空き家バンク」を活用するための移住支援組織をつくろうと、神崎分会と各地区から選出された住民を中心に「越知川田舎暮らし推進協議会」を立ち上げ、前川さんは会長に就任した。各区から選出された住民は田舎暮らし相談員として、移住者の不安を取り除くため相談に乗ったり、地元の人たちとの繋ぎ役になるなど、積極的にサポート。空き家の改修も進み、次第に町へ移住する人が増えていった。

2年後には地域の枠を広げ、町全体で取り組んでいこうと「かみかわ田舎暮らし推進協会」を発足。町役場を事務局として、建築業、不動産業、都市農村交流団体、地域住民などが集まり、移住を総合的に支援する体制を整えた。空き家の仲介は不動産業、改修は建築業、田舎暮らしのPRは交流団体、地域住民は空き家の発掘や移住者の相談にあたり、それぞれの役割を果たしている。

「空き家はたくさんあるが、空き家バンクに登録していない家が多い。放っておくと傷む一方なので、できるだけ傷の浅いうちに手当をし、住んでほしい」と話す前川さん。空き家の持ち主は、田舎の家を処分したいと思っているが、祖父母世代の生活用品や道具の片付けが出来ず、そのままになっている状況があるという。そのことが登録のネックになっていることを知り、今年から片づけ作業も実施したいと考えている。

かみかわ田舎暮らし推進協会・総会

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