すごいすと取材記

大藤山ボランティアグループ会長三村桂 さん(70) 兵庫県

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のどかな地域の魅力づくり

加古川市志方町。農村の名残を残す田園に囲まれた緑豊かな地域。戦国時代の話が多く残る地域でもある。近年は黒田官兵衛の正妻、光姫のふるさととしても知られるようになった。

光姫フェスティバル

志方の中学生が扮装し、当時の嫁入りを再現した光姫フェスティバル。

大藤山ボランティアグループは、そんな志方町の永室地域で活動するグループ。

グループは永室の住民で結成されており、会長である三村さんを含め、永室に生まれ育った人が多い。70代のメンバーが中心的に活躍している。

三村さんも、定年後、地域のために活動したいと考えた一人。

「前会長から後任に指名された時、会社での経験は地域活動に通用しないという危機感から、高齢者大学を受講しました」と話す。

 

普段のグループの活動のひとつは、のどかな田園風景を活かした地域の魅力づくり。

例えば休耕田3,000㎡を使った野菜作り。多い時には7,000㎡にも及ぶ規模で栽培を行っていたという。この野菜は作るだけでなく販売もしている。安価で作り手の見える野菜が手に入ると好評を得ており、その売上はグループの活動資金にもなっている。

同じく休耕田を使い、観賞用の赤ソバも栽培。こちらは2,000㎡の広さで、開花時期の10月には老人会や子ども会と協力して、毎年イベントも開催してきた。

多くのソバは白色の花をつけるが、赤ソバの花はその名の通り赤い花が咲く。観賞用として改良された希少品種だ。

珍しい赤いソバの花が一面に広がる風景をひと目見ようと、近隣の住民だけでなく、明石や尼崎など遠方からも観光客が多く訪れる。

永室産の野菜販売風景

イベントで販売される永室産の野菜。特に黒枝豆が大人気だという。

また、地域住民のつながりを深めるための活動も大切にしている。

グループの活動で一番長く行われてきたのが、ふれあい喫茶。公民館の一室を利用し、1杯100円で飲み物とお茶菓子が提供される。毎週日曜日、グラウンドゴルフを終えた人やゆっくりおしゃべりを楽しみたい人たちが集う、地域の憩いの場だ。別の集落から足を運ぶ人もおり、グループの女性会員たちが手厚くもてなす。

「みんなよくやってくれてる」「日頃の楽しみになっている」

訪れる人たちが異口同音に語るのは、そんなグループへの感謝の言葉だった。

ふれあい喫茶の一幕

公民館の会議室。ふれあい喫茶の時には、花も飾られ、和やかな集いの場となる。

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