すごいすと取材記

山口町自治会連合会顧問三谷弘志 さん(67) 兵庫県

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愛着に裏付けられた地域力を

こうして大成功を収めたアルキナーレ。参加者アンケートなどを通して聞こえてくるのは、「今まで山口町のことは知らなかった 。でも魅力 がいっぱいある町であることがわかった」という声。

参加者から寄せられた好意的な評価は、住民の何よりの自信となった。

 

「参加者からのフィードバックを得ることこそが、重要なポイントなんです」

まず行動してみる。ただし、イベントの実施や成功だけが目的ではない。第三者の評価によって住民が自信をつけ、また次の展開を考えて続けていく。三谷さんはそんなサイクルと、より多くの地域住民がそれぞれ 立場でふるさとづくりに関われる場を作り出したのだった。

 

このサイクルは、さらに意欲的な取り組みを生み出している。

地域が誇る、桜やホタルの時期に合わせた季節のハイキングコースも新たに開拓され、それぞれ見頃の時期にはホームページを通じてコースや見どころが発信されている。

従来から開催されているホタルの観賞会などの地域イベントにも、積極的な情報発信の甲斐あって、地域外からの参加者も見られるようになった。また特別なイベントの時だけでなく、普段からハイキング目的に山口を訪れる人たちが増え、最近では平日でもハイキングマップを求める声が多く聞かれるという。

アルキナーレ

第2回アルキナーレ2013にも多数の参加者が訪れリピーターも多かった

地域づくり活動は一朝一夕では 実らない。今はまだ「山口地域」と聞いても知らないと答える人が多いが、いつかは「ああ、あの西宮の住んでみたいまちNo.1ね」という返答が帰ってくるようなまちにしたいのだと三谷さんはいう。

歴史ある自然豊かなふるさとの魅力を引き出し、かつ次の世代にとっても暮らしやすいまちをつくる。高齢者ばかりが暮らすのではなく、いつまでも昔の自分たちのように、川べりで子どもたちが遊ぶ風景が見られるような地域であってほしい。

そのために、まずは今住んでいる人たちがふるさと山口への愛着や誇りを持ち、住んでよかったと思えることが何より重要。「自分が好きでもないものを、他のひとに勧めるなんて、そんなことはないでしょ」と笑う。

 

改めて三谷さんが最も大切にしていることを伺ったところ、やはり答えは「西宮山口の地域力」。

ふるさとへの愛着を深め、地域力を高めていきたい。会長職を退いて役割は変わっても、ともに活動を積み重ねてきた地域の仲間とともに、三谷さんはこれからも地域づくりに取り組んでいく。

西宮山口の地域力

 

(公開日:H25.12.25)

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