すごいすと取材記

三木城下町まちづくり協議会宮脇大和 さん(50) 兵庫県三木市

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伝統産業を育むために外の世界を知ろう

「職人は、自分たちの作業は決してきれいな仕事ではないし、自慢できるものでもないと思っています。でも『こんなすごいことをしているの?』『こんな作業までしているの?』と、畑違いの世界から入った私には、感動することがたくさんありました。素人が道具の奥深さを知ると、人に教えたくてしょうがないんです。今でも私は楽しいです」と宮脇さんは笑う。
「地場産業が衰退していく大きな要因として、中の世界にいる人間が外の世界に知ってもらう機会を上手に作れなかったり、時代の変化に順応できないことがあると思うんです。もっと外の世界を見て、産地の中から変わっていかなくてはいけません。」
だから「外の世界から入った自分が、役に立てるのがうれしい」と、宮脇さんは様々な取り組みを行っている。例えば、自らの店舗に三木金物の紹介スポットを併設。自社製品だけでなく仲間の包丁も展示販売を行ったり、「ここいら辺の情報スポット ここいら」という看板を掲げ、近隣の観光スポットを紹介している。

 

「ここいら」がある建物は、国登録有形文化財に指定されている140年ほどの歴史がある。

<「ここいら」がある建物は、国登録有形文化財に指定されている140年ほどの歴史がある。>

 

ギャラリーは赤と黒に統一され、外観からは想像もできないお洒落な空間に。包丁以外にも播州エリアで作られる様々な道具が展示・販売されている。

<ギャラリーは赤と黒に統一され、外観からは想像もできないお洒落な空間に。包丁以外にも播州エリアで作られる様々な道具が展示・販売されている。>

 

また今年の夏には、一般社団法人 神戸親子遊び推進協会による「未来の匠Hyogo」プロジェクトに参加。「日本の包丁は世界一。本物を知り、手にする喜びを子どもたちに残し伝えたい」と、兵庫県に息づく伝統技術や地域資源を使った「本格こども包丁」の制作にメンバーとして携わった。
こうした様々な活動を通して、地場産業の価値を伝え続ける宮脇さん。
「三木が好きだから、町に活気があふれてほしい。そのためには地場産業の成長が必要だと思っています。みんなで考えて残していかなくてはという危機感もあります。」
宮脇さんを支える「三木が好きだ」という想い。それは地場産業にとどまらず、三木のまちづくり活動へと広がっていった。

 

実際に触ったり切ったりと体験を交えながら、包丁の魅力や製造工程をわかりやすく説明する宮脇さん。

<実際に触ったり切ったりと体験を交えながら、包丁の魅力や製造工程をわかりやすく説明する宮脇さん。>

 

こういった活動によって三寿ゞ刃物、三木金物の未来を支えるファンを1人、また1人と増やしていく。

<こういった活動によって三寿ゞ刃物、三木金物の未来を支えるファンを1人、また1人と増やしていく。>

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