すごいすと取材記

旧グッゲンハイム邸 森本アリ さん(44) 兵庫県神戸市

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音楽×洋館=まちづくり

海が目の前に広がる塩屋の駅を降りてすぐ、山に向かって複雑に伸びあがる町の中の坂道を歩き、この日の取材先である旧グッゲンハイム邸をめざした。
旧グッゲンハイム邸は、明治45年頃グッゲンハイム家の邸宅として建てられた後、企業の寮として使われていた洋館だ。森本アリさんは、この建物の管理人と音楽家という二つの顔を持つ一方、塩屋のまちづくりにも関わっている。
「“巻き込まれ型”なんです。傍観しておけばいいのに、ついアイデアを出してしまうので、後に引けなくなってしまう」と笑う森本さん。音楽をはじめ、多目的スペースとしての新たな息吹を吹き込まれ始めた洋館は、様々な人が塩屋の町へ向かうきっかけの場所になった。
「まちづくりに興味があったというよりは、強烈な違和感を覚えた出来事があり、その当時はありのままの塩屋を残すべきと、大きな使命感を感じて様々なイベントや制作物を通じて活動しました。その後、洋館の管理運営に携わることになりました。どちらにも共通して言えることは、抱えきれない大きな責任を伴うことも、なるべくなるべく自分が楽しめる方向に持って行くこと。これが持続する秘訣です」という森本さん。塩屋の町に新たな人の流れが生まれた物語のスタートは、森本さんのベルギー留学時代にさかのぼる。

築100年以上の建物となり、現在は多目的スペースとして活用されている旧グッゲンハイム邸

<築100年以上の建物となり、現在は多目的スペースとして活用されている旧グッゲンハイム邸>

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