すごいすと取材記

旧グッゲンハイム邸 森本アリ さん(44) 兵庫県神戸市

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音を楽しむこと、それが音楽

進学のため、お父さんの母国であるベルギーに留学した森本さん。
「入学した美術学校が、とても自由な校風だったんです。出された課題に映像で答えてもいいし、絵、小説、彫刻、音楽、どんなもので答えても評価される学校でした。もともと8ミリなどで撮影した音のない映像を映しながら、既存の音楽を流すことをしていたんですが、飽き足らなくなって自分で音楽を創り始めました。」
森本さんの音楽家としての多彩なフィールドの中でも、特にソロとしての活動はユニークだ。演奏に使うのは、ゲームボーイや掃除機といった、およそ楽器とは呼べないものや、口琴(こうきん)という体鳴楽器が中心。
「肩書きは『音楽の敷居を下げ続ける音楽家』です。子どもたちとのワークショップでは、手拍子のリレーで早さを競ったり、ゲーム的に音を楽しむだけで仲良くなれます。楽しむことの基本は、ここにあるんです。」
ユニークな音楽性に磨きをかけ、日本に帰国した森本さん。お母さんのステンドグラス工房を手伝う日々の先に、旧グッゲンハイム邸との出会いが待っていた。

口に当てて、体を使って共鳴させる不思議な楽器「口琴(こうきん)」を演奏する森本さん

<口に当てて、体を使って共鳴させる不思議な楽器「口琴(こうきん)」を演奏する森本さん>

楽器ではないものを楽器にすることを得意とする森本さん曰く、音楽は文字通り「音を楽しむ」こと

<楽器ではないものを楽器にすることを得意とする森本さん曰く、音楽は文字通り「音を楽しむ」こと>

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