すごいすと取材記

旧グッゲンハイム邸 森本アリ さん(44) 兵庫県神戸市

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旧グッゲンハイム邸を残したい!

「100年を超える歴史の中で、今が一番使われている邸宅です。」
森本さんがそう話すように、結婚パーティーやコンサート、各種教室、ロケ撮影など、貸しスペースとして、日々利用される空間になった現在の旧グッゲンハイム邸。しかし、森本さんが管理人になる以前は、維持管理の大変さから取り壊しの危機に瀕する洋館のひとつになっていた。
「残るという約束で、売買がなされた神戸の洋館が解体され、大きなニュースになりました。それを知った当時の持ち主の方から、建物を残し活用してほしいと、森本家に相談がきました。」

譲り受けた旧グッゲンハイム邸をプロの力を借りつつ自分たちでも補修

<譲り受けた旧グッゲンハイム邸をプロの力を借りつつ自分たちでも補修>

毎月様々なイベントが開催され、ローカルな才能から著名な音楽家や海外からのアーティストも出演

<毎月様々なイベントが開催され、ローカルな才能から著名な音楽家や海外からのアーティストも出演>

 

旧グッゲンハイム邸は、昔から当たり前にある塩屋の景色の一部だという森本さん。
「日本の建築の世界は、古さに対する価値観が低すぎる。石の建築と木の建築の違いはあれど、世界には築200年ぐらいの建築はざらにある。それらの建築物は、むしろ価値が上がっていたりします。メンテナンスを怠って、30年の耐久年数でさよならする日本の標準的な家への考え方って、切なすぎる。」
取り壊すことで失われるのは、景色だけではないという森本さん。
「歴史も記憶も、失われる。」
それは帰国後に見た、神戸の町だった。

今も残る洋館が独特の風景を形成する塩屋の町並み

<今も残る洋館が独特の風景を形成する塩屋の町並み>

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