すごいすと取材記

コミュニティキッチン結良里森本淑子 さん(77) 兵庫県

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「とふめし」は地域の宝物

篠山市大山地区には、市内で最も古いまちづくり協議会のひとつ、大山郷(さと)づくり協議会がある。地域山林経営、市民農園事業、里山オーナー事業などを行う一般財団法人大山振興会をはじめ、自治会長会、老人クラブ活動などを行う寿友会ほか9つの団体がこの協議会を組織し、それぞれの地域活動を行っている。

伝統食「とふめし」の製造・販売とコミュティ喫茶の運営を行うコミュニティキッチン結良里もその地域活動団体の一つ。代表の森本淑子さんは、もともと大山郷づくり協議会の会員として長く活動してきた。

平成17年、協議会が中心となって大山地区にくつろげるコミュニティ空間をという発案があり、それならば昔から地域に伝わる伝統食「とふめし」で地域おこしをしようと提案したのが森本さんだった。

「『とふめし』は地域の宝物です。私たちこの地域の者は、何かにつけて『とふめし』を作り、食べてきました。コミュニティキッチン結良里を始めた最大の理由は、そんな地域の宝物を、多くの人に広めたいという思いからです。これを商品化して、阪神間の人に食べていただき、この大山の地場産業に育てたかったんです」

ちょうどその頃、県では身近なコミュニティ施設を活用し、多彩な活動を通じたコミュニティづくりを応援する県民交流広場事業をはじめていた。

森本さんの提案は、この県民交流広場事業の助成を得て実を結び、コミュニティキッチン結良里がスタートする。森本さんは当初からスタッフとして参加していたが、その強いリーダーシップを買われて、現在、代表を務めている。

コミュニティキッチン結良里の厨房で「とふめし」の仕込みをするスタッフの皆さん

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