すごいすと取材記

近畿タクシー(株)森﨑清登 さん(64) 兵庫県

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出会って、つながって、広がって。

出会って、つながって、広がって、また出会って……。こんなリズムが響く町、それが長田だという森崎さん。
「まちづくりは、人もうけです。人と出会う、つながる、そのつながりが広がっていく。広がることを目的にした人もうけほど、価値のあるものはありませんね。」
地域の人たちとつながれたこと、人もうけができたことが資産。いろいろな人とのつながりが生まれるまちづくりには、損することも失敗もなく、必ず果実が残るという。

「震災前までは、自分がまちづくりに関わるなんて思ってもみませんでした。あの日、何万人もの人が『どうしよう』ってしゃがみ込みそうになって、私と同じ思いになったはずなんです。その中で、町というステージでスポットライトを当ててもらい、『森崎やれ! やれ!』と言ってもらった。そんな人たちのおかげで、まちづくりにかかわらせてもらえました。私自身が、いっぱい支えてもらったんです。商店街の人たちには感謝しかありません。」

今までのアイデア観光タクシーで使用された表示灯

タクシー業への転職直後、森崎さんは「もっと違う場がある、もっと何かやれる」と夢より不満でいっぱいだったという。しかし長田復興のまちづくりにかかわったことで、その仕組みがアイデア観光タクシーという自社の企画にまで広がった。
「タクシーはただの移動手段じゃありません。本業はつなぐことです。いいもの、楽しいもの、おいしいもの、町の価値、商店の人、お客さん、タクシーとしての自分たちの価値、それら『ありもの』を使ってつなぐんです。まちづくりと同じなんですよ。」
まちづくりに出会ったおかげで、自分自身の年表さえも作り替えた森崎さん。人を運ぶタクシーから、町とつながるタクシーへ。森崎さんの思いは、次のまちづくりへ広がっている。

(公開日:H29.01.25)

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