すごいすと取材記

長田神社前商店街振興組合村上季実子 さん(64) 兵庫県

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会社員から店主への転身、そして震災が・・・

アパレルメーカーに5年勤め、25歳で今度は両親の跡を継ぎ切り盛りするようになった。当時扱っていたのは食品メーカーから仕入れた練り物中心。しかし、会社員時代の経験から、食品業界の動向を調べ、「これからはお惣菜だ!」と確信した。店を継いだ時期は再開発事業の協議中、商店街の移転があり、仮設店舗での販売が間近に迫っていた。仮設が建つまでの二週間、ほかの惣菜店で研修をし、1日の流れを学び、仮設店舗で毎日おかず3品をメニューを変えながら「日替わりおかずセット」を販売。平成元年8月に既製品の店からフランチャイズ1号店、おかずふぁくとりーとしてオープンした。

時代を先取りした店の経営は順調だった。しかし、平成7年1月17日、阪神・淡路大震災が発生した。震災では、商店街の南半分が全壊。村上さんは「商店街全体がつぶれてしまうのでは」一瞬弱気な考えが頭をよぎったが、「こんな時だからこそ商売人は一刻も早く店を開けなあかん、南が復興するまで北の組合員で頑張ろう」と、半壊判定中の自身の店を翌月5日に再開した。

震災で崩れた長田神社前商店街の店舗

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