すごいすと取材記

認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸 理事長中村順子 さん(68) 兵庫県

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水くみからの始まり

中村さんの家には芦屋で被災した母や姉など3家族が避難していた。疲れ果てて自宅に戻ると親戚が汲んできた水がバスタブになみなみとはられていた。「これや!」と思った。水道の復旧完了まで3カ月かかった当時、ペットボトルなどの飲料水は全国から届けられていたが、生活用水に困り果てていた。ポリタンクを持って給水所を往復するのは高齢者でなくても大変だ。学生らに配達を呼びかけ「水くみ110番」を実施した。

次に行なったのは洗濯のつなぎ役だ。水道の復旧した人の家まで運び、乾かす前の状態で依頼者に戻すという作業。誰もが経験したことのない状況下、臨機応変に手を貸せるように「東灘地域助け合いネットワーク」を設立し、対処していった。東灘区深江で知人のクリニックの庭先を借り、段ボールで看板を急ごしらえした活動拠点だった。

監事・松下忠義さん(右)副理事長・坂本登さん(左)

定年後にCS神戸第1期NPO研究生となり監事に就任した松下忠義さん(右)は「私が、貿易商社に勤めて22年間で出した経営論と中村さんの考えがピタッと合う」と称賛し、発足初期から副理事長を務める坂本登さん(左)は「自ら動く起業家。どんどん仕事を創造して具体化していく」という。

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