すごいすと取材記

いえしまコンシェルジュ中西和也 さん(28) 兵庫県

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「建築」に対する思い、そして「いえしまコンシェルジュ」

中西さんは大阪生まれ。建築が好きで、大学でも建築学を専攻した。「建築は人の行動を作り出すもの。おのずと人の流れや集まりを生み出すことができる。いい建築は心地良いんです」と建築への思い入れを語る。

そんな中西さんは大学生の頃から、建築についてある一つの思いを抱いていたという。

「日本の人口は減っていく。建築士という仕事は必要なのか? お金をかけて新しい建物をつくることなんて、意味がないんじゃないか? 今思うと建築が好きやからこそ、そういう失望に近いものを感じていたのかも」そんな疑問に端を発し、建築だけでなく人口問題や都市環境、まちづくりといったものに興味が広がっていった。

手前が漁港の宮港、奥側が造船ドックが並ぶ真浦港

島の高台から望む家島の港

「まちづくり活動についての情報を集めてる中で、NPOいえしまの取り組みを見つけた。離島で起こっている問題に対する取り組みが、面白いなと思ってたんです」そんなときに知ったのが先のいえしまコンシェルジュ養成講座。参加者を募っていると知り、応募した。

講座期間中は定期的に家島に通い、すっかり家島の魅力にとりつかれたという中西さん。

もっと知りたい、もっと知ってほしいという思いも手伝って、平成23年家島に移住。準備期間を経て、その年の秋“いえしまコンシェルジュ”としての仕事をスタートさせた。平成24年には年間で500名を超える観光客にしま歩きガイドを実施し、今年も半年ですでに約300名のガイドを実施しているという。

家島を知るために、時間があれば小学校のオープンスクールでもなんでも、地域に顔を出して話を聞くという中西さん。歩いていると子どもからおじいちゃんまで「なかちゃん」と声がかかる。

NPOいえしまのメンバーは冗談めかしながら言う。「なかちゃんはまだ頼りない。でも、えじま(家島)のこと私らよりくわしい。えじまのこと一番好きちゃう?」

ガイド中にも話しかけられる中西さん

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