すごいすと取材記

北須磨団地自治会会長西内勝太郎 さん(72) 兵庫県

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まちをよくする住民の力

神戸市須磨区友が丘の北須磨団地は、神戸の中心地までバスと地下鉄を乗り継いで30分程度。戸建と集合住宅合わせて約2,700世帯、約5,600人が暮らす住宅地。商業施設も近く、教育施設なら保育所や幼稚園、小学校から高校、大学のキャンパスまでが揃う。

北須磨団地の入口

北須磨団地の入り口。「友愛のまち」が掲げられている

「まちがきれいなことが、まず自慢のひとつ」と語る西内さんが、「ちょっと見てごらん」と指さす先は屋根付きのバス停。住民の手によってきちんと整えられた傘立てや掲示板が見える。掲示板には古い掲示物はなく、地域の通信、学校や児童館だより、将棋大会のお知らせ、防災ニュース、熱中症の注意喚起など、いろいろな情報が貼りだされている。バス停を通る人が立ち止まって読んでいく姿も見られる。

北須磨団地のバス停

北須磨団地のバス停。住民による管理が行き届いている

地域の清掃も住民によって熱心に行われている。広い団地全体をブロックにわけ、そこの住民がそれぞれを持ち回りで掃除をしている。まるで「いつも、どこかで、誰かが掃除している」ように見えるという。もとよりポイ捨て自体がないようにと、自動販売機を設置しないという念の入れようだ。

団地の南には80本の桜が植樹された桜の丘がある。県民まちなみ緑化事業で植樹されたこの丘は、ソメイヨシノと八重桜両方が植えられており、長い期間桜を楽しむことができる。この桜の丘、桜だけでなく紫陽花や、「その数神戸一」という200本の梅も植えられ、住民によって管理されている。今年はそこにもみじも加わって、季節ごとにその変化を楽しめる丘となっている。

住民が気軽に散策できる竹林道もある。「竹林がこんな近くにあるというのがいい。歳いったら京都までいけないでしょ」西内さんは冗談めかして話す。団地造成以降手つかずだった隣接する竹林を、15名ほどのボランティアグループが約4,000本の竹を手作業で切り出し、3年かけて整備した。切り出された竹は子ども向けの工作教室に利用され、整備された竹林では、さつま芋や原木を使ったしいたけなどが栽培されている。

北須磨団地の住民の高齢化率は45.41%。高齢化が進んでいるというが、これだけのものが住民の発案と日々の努力で保たれている。

竹林内のしいたけ園

竹林内にあるしいたけ園。秋にはしいたけ刈りも楽しめる。

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