すごいすと取材記

NOMOベースボールクラブ代表理事野茂英雄 さん(45) 兵庫県

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地域のバックアップ

株式会社西村屋の代表取締役会長で前城崎町長の西村肇さんは、先頭に立ってクラブをバックアップしている一人。後援会長も務めている。城崎の老舗旅館の経営者であり、地元経済界のリーダーでもあることに加え、地域の活性化を推し進める観光業界のカリスマとして、西村さんの知名度は高い。

「これからは地域ブランドとネットワークの時代。観光地にはそれらを生かす力が問われている。そういった意味でも野茂さんが来てくれたことの意味は大きい。この宝石のような人とチームを、まちを挙げて応援していく」

ふたりは、1年あまりの親交を経て、固い絆で結ばれている。

野茂代表と西村肇後援会長

野茂代表と西村肇後援会長

その絆を強め、豊岡に移転する大きな決め手の一つとなったのは、城崎温泉の各旅館が所属選手に働く場を提供するという条件だった。選手の生活を安定させ、野球と仕事を両立させるバックアップ体制は、西村さんをはじめ城崎温泉旅館組合の全面協力によって実現した。

社会人野球の経験を持つ野茂さんは言う。

「自分がプロ野球選手として自立できたのも、新日鉄堺時代に社会人としてのマナーを教え込まれたことが大きい。選手たちには、野球だけでなく仕事も頑張ってほしい」

練習は朝8時30分から午後1時過ぎまで。選手たちは毎朝、豊岡市から提供されたクラブ専用の「NOMOバス」に乗って球場へ向かう。各々が旅館に入って仕事を始めるのは、練習終了後、夕方4時30分からだ。

「職場のみなさんに協力してもらって、毎日楽しく仕事をしています」

選手の一人は、明るくそう話してくれた。

チ所属選手の旅館での仕事風景
試合風景

職場でもグラウンドでも大活躍の選手

また、豊岡は鞄のまち。今年2月には、豊岡鞄協会から、特別製作された選手用リュックサックが贈られた。野茂さん自身が考えたデザインをもとに作られたもので、さっそく選手たちは、日々の練習や遠征試合の際に活用している。

チ所属選手の旅館での仕事風景

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