すごいすと取材記

特定非営利活動法人 神戸まちづくり研究所野崎隆一 さん(76) 兵庫県神戸市

ギャラリーを見る

「会社を辞める!」 人生を変えた1.17

 

避難所のひとつになっていた東灘区の小学校で、廊下にまであふれた2,000人近い避難者を家に帰してあげたいという、友人からの相談だった。
野崎さんは、建築に携わるボランティア仲間と共に相談会を週末ごとに開催。専門家たちによる建物診断の結果、アドバイスに従って自宅に戻った人や知人宅に身を寄せた人、社宅への入居を決めた人などが避難所を後にし、2か月間で避難者を700人にまで減らすことに成功。
続けて避難所で開催したまちづくりシンポジウムでは、地区の人々と一緒に「魚崎地区まちづくり憲章(*)」を起案し復興への意志を確認した。
こうした様々な復興に関わる相談が届くようになった野崎さんは、ついに家業である会社を退職することを決意。震災から3カ月が過ぎた4月、建築士として再びまちづくりの世界へ戻っていった。
どんな活動の現場においても、野崎さんは一人ひとりの被災者と向き合い、少数派意見を尊重することを忘れない。その背景には、被災マンションの復興プロジェクトでの苦い教訓があった。

 

*魚崎地区まちづくり憲章:まちの復興にあたり、住民の共助を目指すことや地元の歴史文化の継承といったまちづくりの方針を11か条にまとめたもの

 

阪神・淡路大震災の当時の様子や復興までの過程を歩いて学ぶチャリティ・ウォークイベント「こうべi(あい)ウォーク」。平成11年の第1回には、3500人の参加者が集まり、長田から東遊園地まで10キロを歩いた。

阪神・淡路大震災の当時の様子や復興までの過程を歩いて学ぶチャリティ・ウォークイベント「こうべi(あい)ウォーク」。平成11年の第1回には、3500人の参加者が集まり、長田から東遊園地まで10キロを歩いた。

 

第21回目となる今年の「こうべi(あい)ウォーク」には、250人が参加した。

第21回目となる今年の「こうべi(あい)ウォーク」には、250人が参加した。

 

1 2 3 4 5 6 7