すごいすと取材記

稲小地区社会福祉協議会顧問岡本忠治 さん(78) 兵庫県

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稲小地区助けあいセンター

岡本さんが取り組んだ協議会活動のひとつが、平成14年に始めた「地域福祉ネット会議」。地域の福祉課題の解決は、市に解決してもらうのではなく、住民自らの視点で解決にあたろうというもの。2か月に一度、協議会の役員や民生委員、児童委員などのメンバーに加え、福祉施設の職員や、地区内にすむ障がい者も出席している。

地域に暮らす多様な人、声の大きくない人の声も聴くべきとする岡本さんの考えを反映している。

ネット会議の風景

ネット会議

この会議から生まれ、稲小地区の地域福祉活動を大きく前進させたのが「稲小地区助けあいセンター」。

きっかけは「本当に地域に必要とされる福祉サービスは何か」と議論されたこと。その際実施した全世帯アンケートから見えてきたのは、頼む先のない「お困りごと」の存在。

「それなら住民の助け合いで解決できるはず」との結論に至った。住民からの「お困りごと」を電話で受付け、ボランティア登録している地域住民を相談者に派遣する。こうした仕組みの「助けあいセンター」が、平成17年7月にスタートした。

当初、市立の障害者福祉施設に相談受付電話を設置。住民からの相談を施設職員が受け、そこから協議会に連絡が入り、コーディネートするという体制だった。しかしコーディネートする協議会と相談者との意思疎通がうまくいかないというケースが散見。遠慮がちなお年寄の相談から、「すぐ来てほしい」とうニュアンスを汲み取ることができず、派遣自体が立ち消えることもあったという。

それならば、相談受付から派遣までを行える地区独自の施設を作ろうと、岡本さんは決意する。そんななか、目にとまったのは兵庫県が進めていた県民交流広場事業だった。岡本さんの強い思いはみるみるうちに形となって動き出し、ついに、平成19年4月、「稲小地区助け合いセンター」新拠点の完成をみた。

助けあいセンター入り口

研修用のベッドが楽に入る玄関。介護実習で使われることもある。

舞踊のお稽古

1階は地域の交流スペース。子育て広場、映画鑑賞会やカラオケ、民謡のお稽古などを地域住民が気軽に利用できるスペースとして運用されている。

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