すごいすと取材記

稲小地区社会福祉協議会顧問岡本忠治 さん(78) 兵庫県

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お困り事解決、ホットライン

このようにして始まった「助けあいセンター」。8年目を迎える今でも住民のボランティアに支えられ、活動は続いている。

センターでの電話受付

相談の内容は多種多様。「命に関わることでなければどんなことでもする」と岡本さんは話す。

「タンスが動かせないせいでクーラーが付けられず、そのまま業者さんが帰ってしまった」という独居の高齢者からの相談を受ければ、すぐに駆けつけタンスを動かす。蜂の巣がポストにできてしまったという相談には、相談者に代わって専門家に相談。紹介されたのが有料の業者だったため、結局は岡本さんを含む数人のボランティアで除去を引き受けた。「蜂は夕方になったらおとなしくなるとか、子どものころに蜂の巣にいたずらしていたときのことを思い出しながら対策を考えた。刺されて顔が腫れようが、懲りずにつついて遊んだ経験が生きた」と岡本さんは冗談交じりに話す。

岡本さん。胸ポケットにはいつも携帯が

そんなセンターの開設時間は月曜日から土曜日の9時から17時。

ただし事務所に詰めるスタッフは特に決まってはおらず、当番制でもない。「無理をせず、できる人ができるときにするのがボランティア」と岡本さんは考えているからだ。

では事務所に誰もいない時は相談できないのか。実はスタッフ不在時の電話は、岡本さんの携帯電話に転送される。

「たとえセンターに人がいなくても僕の携帯はつながるから大丈夫」。

そう話す岡本さんの胸ポケットには携帯電話がしまわれている。外出中でも、旅行中でも、24時間岡本さんは電話を受け、動けることならすぐに駆けつける。

そうしているうち、助けあいセンターの電話は、いつでもつながる地域のホットラインとなった。

携帯をチェックする岡本さん

事務作業する際も携帯電話のチェックは欠かさない

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