すごいすと取材記

稲小地区社会福祉協議会顧問岡本忠治 さん(78) 兵庫県

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ボランティアは楽しんで 中学生も動く地域

そんな岡本さんを見て、地区内の学校に通う生徒やその親たちも、地域の活動に協力的だという。

例えば伊丹市立稲野小学校の校庭を借りて開催される地区社会福祉協議会主催の夏祭り。

同じく地区内にある市立西中学校の全校生徒540人のうち80人ほどが、祭りのお手伝いがしたいとボランティアにやってくる。会場で使われる20張ほどのテントのほとんどは早朝から彼らが建てる。吹奏楽部の演奏が祭りを盛り上げ、屋台や交通整理のお手伝い、終了後の撤収作業やグラウンドのゴミ拾も生徒が率先して行う。

「日頃から岡本さんが地域で率先していきいきと働く姿を見て、子どもだけでなく、若い親や教師もそれに習って関わるようになった」と話すのは西中学校の豊田校長。小学校からも先生たちがバンド演奏で参加し、中学校の先生やPTAのOBまでもが屋台を出店する。

赤いポロシャツを着て、ゴミ拾いや見守りに勤しむ岡本さん。お困り事の解決のために、時に自転車に乗って日々颯爽と地域を巡るその姿を見て、子どもたちやその親は親しみを込めて密かに「おかちゅう」と呼んでいる。14年続けた地区長を退任するときには小学校と中学校の両校長が揃い、表彰状が贈られた。

夏祭りのやぐら建て

やぐらは「やぐら師」となる岡本さんを中心に建てられる。

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