すごいすと取材記

御崎ガラス舎オーナーオカモトヨシコ さん(31) 兵庫県

ギャラリーを見る

引き寄せられるように

相生市の工房で講師になってから、オカモトさんの人柄や教え方が「受講生をガラス好きにしている」と評判になり、それは隣の赤穂市まで届くようになった。伊和都比売神社から海へ続く通称「きらきら坂」で、赤穂緞通※ギャラリーを営む橋羽一恵さん(62)は、「常連の方が孫と教室に行って、彼女のことを激賞したんです」と振り返る。平成23年秋、橋羽さんもオカモトさんの講座を受けに行き、地域の有志とその年の夏から始めた日曜朝市「御崎マルシェ」に出店するよう誘った。

オカモトさんは初めて坂を降りようとした時、両手で商品を入れたかごを抱えたまま息をのんだ。坂の向こうで濃い青色の海がきらきら輝いて見えた。半日の滞在で心身ともリフレッシュされ、相生での講師を続けながら毎月マルシェに参加するようになり「赤穂で創作したい」という思いが募っていった。

赤穂緞通(あこうだんつう)

佐賀の鍋島緞通、大阪の堺緞通と並び、日本三大緞通の一つ。直線、曲線を巧みに織りまぜた独特な文様と、繊細で美しい色合いが人気。厳選された錦糸のみを使い、視覚的な美しさのみならず、絹のような独特の手触りがある。

きらきら坂から海岸の遊歩道沿いへ続く道で行われた御崎マルシェ

12月20日、きらきら坂から海岸の遊歩道沿いへ続く道で行われた御崎マルシェ。太陽の位置によって輝きの表情を変える海を背景に20店前後が並ぶ。

夕陽百選にも選ばれた赤穂御崎の夕景。

夕陽百選にも選ばれた赤穂御崎の夕景。オカモトさんは「ガラスに熱を加えた時の色に似ている」という。

1 2 3 4 5 6 7