すごいすと取材記

加古川グリーンシティ防災会大西賞典 さん(57) 兵庫県加古川市

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子どもから高齢者まで、みんなで参加しよう

 

もちつき大会からおよそ8ヵ月後、救急救命法の講習会を開催した大西さんたちは、さっそく壁にぶつかった。受講者が50人ほどしか集まらなかったのだ。
「防災への意識はこんなものなのかと、ちょっと落胆しました。」
そんな時、加古川市主催の防災講演会で、大西さんはヒントに出会う。
「阪神・淡路大震災当時、尼崎市の消防局長だった方が、地域の人たちの趣味や仕事を防災に役立てようと話されたんです。」
すぐ当時の理事長に相談。非常時に役立つ自分の特技や資格などを事前に登録する「町内チャンピオンマップ」の作成が決定し、医師、看護師、一級建築士、電気工事技師といった専門職を中心に、登録者250人による協力体制を整えた。さらに数年後には「登録したいけれど、チャンピオンって言われるほどじゃない。」という主婦の一言をきっかけに、誰もが持っている「力こぶ」をモチーフに、どんな人でも参加できるという意味を込めた『ちからこ部』という部活動にしたところ、登録者が一気に800人に増加。力仕事ができるという高校生や、小さい子どもと遊べるという小学生も加わった。
「今では新規入居者の登録率はほぼ100%、活動を代表する防災メニューになりました。現在は多すぎて正確な数はわかりません。」と大西さんは笑う。
子どもも高齢者も、防災に無関心な人も、誰でも自然と防災に関わってしまう防災会。その背後では、関心のなかった近隣同士の関係にコミュニケーションを生みだすための工夫が重ねられていた。

 

もちつき大会は、炊き出し訓練の一環として、防災活動を通して地域の人とのふれあいやつながりを図っている。

もちつき大会は、炊き出し訓練の一環として、防災活動を通して地域の人とのふれあいやつながりを図っている。

 

子どもから高齢者までたくさんの人が参加し、子どもたちに「おもちつき」の文化も伝承している。

子どもから高齢者までたくさんの人が参加し、子どもたちに「おもちつき」の文化も伝承している。

 

 

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