すごいすと取材記

加古川グリーンシティ防災会大西賞典 さん(57) 兵庫県加古川市

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情報を発信することも防災になる

 

「災害後、語られることのなかった教訓を伝えるお店として本日もオープンします」
地元のFMラジオから、軽やかなジャズのBGMとパーソナリティを務める大西さんの声が聴こえてくる。毎月第2土曜日と第2日曜日に放送中の、防災会のラジオ番組「防災ショットバー」だ。防災への啓発活動の一環として、平成19年に防災インターネットラジオ局を開局。翌年の地元FMラジオ局とのコラボレーション企画をきっかけに放送が始まった。
「最近では町を歩いていると、放送の内容が役立ったと声をかけられることも増えてきました。」
また、関東地方の青年会議所や中国地方の消防局などでは、防災ショットバーの放送データを基に、ラジオ番組の放送も行われているという。
一方、平成21年に完成したのが「非常持ち出し本DIB」。災害に遭遇した時のために、何を備えておけばいいのかが一冊にまとめられた防災ハンドブックだ。地方新聞に紹介されたことでインターネットを通して広く知られることとなり、全国から送付依頼が殺到した。
「忘れないためには繰り返し伝えることが非常に大切なので、昨年リニューアル版を制作しました。特に、緊急通報先や家族の電話番号といった最も忘れてはいけないものは、自宅に設置するものに記録しておくほうがいい。」
さらに防災会の活動は、東京へも広がりを見せ始めている。
「東京で講演を行う時は、マンションの防災に関心のある仲間が集まって、飲み会を兼ねた勉強会が開かれます。まじめに取り組まなくちゃいけないと思われがちな防災も、楽しく取り組んでいいんだという追い風を運べているのではないかと思っています。」
学ぶ防災から、楽しみながら行動する防災へ。独自の視点と取り組みで、防災活動に変革を起こした大西さん。それは防災が、人と人とのつながりがあればこそ成り立つものであることの証明でもあった。

 

ラジオ番組「防災ショットバー」の収録の様子。

ラジオ番組「防災ショットバー」の収録の様子。

 

日常の備蓄や備えをまとめた「もしもノート」、緊急通報先など大切な情報を記録しておく「もしもブック」、地震発生時に取るべき行動を記した「もしもガイド」。現在は新たに水害編を制作中。

日常の備蓄や備えをまとめた「もしもノート」、緊急通報先など大切な情報を記録しておく「もしもブック」、地震発生時に取るべき行動を記した「もしもガイド」。現在は新たに水害編を制作中。

 

 

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