すごいすと取材記

加古川グリーンシティ防災会大西賞典 さん(57) 兵庫県加古川市

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防災とは、まちづくりだ!

 

「空間をまちにするためには、人が住まなければならないと考えると、まちとは人のことだと言えます。そのまちを楽しいものにするためには、コミュニケーションを図らなくてはいけません。つまりまちづくりとは、人づくりだと気が付きました。」
防災に取り組み始めて以来、加古川グリーンシティでは人間関係が変わってきたと話す大西さん。
「かつては管理組合の理事に就いてくれる人を選ぶのが大変でしたが、今では『やりますよ』と言ってくれる人が増えました。老朽化し始めた外壁の修繕など同意が取りにくい大規模な提案も、皆さんにすんなり承諾していただけます。それは、このマンションには正しい方向を見てくれている人たちがいて、きちんと運営してくれるチームがあると、みんなが信頼し合えるようになったからです。」
それを実感したのが数年前、防災会の活動当初から続くもちつき大会でのこと。土砂降りの雨にもかかわらず、早朝から自転車置き場にブルーシートを張り、自主的に準備を始める住人たちの様子を目にした時だった。
「あの雨の中でもちつき大会をやろうなんて、誰も言わないだろうと思っていたんです。でも、指示を待たずに自ら行動を起こすみんなの様子を見て、これができるなら災害にも十分対応できると確信しました。加古川グリーンシティには、たまたま防災というきっかけがあっただけ。住民主体の強いまちづくりができたことが大成功です。」
そんな大西さんは今年11月をもって、21年間務めてきた防災会の会長職を退任する。
「新しい防災会のスタートを楽しみにしているんです。新たなアイデアを提案してくれる人が現れたら、全力でサポートしていきたいと思っています。」
今後も住民ひとり一人が防災を自分のこととして捉え、気持ちを一つにして活動に取り組むために、大西さんが一貫して大切にしているのは「楽しむ」ことだ。

 

講演会で防災について話をする大西さん。

講演会で防災について話をする大西さん。

 

子どもたちも参加する防災訓練、消火器の使い方について、子どもから大人まで指導を受けている

子どもたちも参加する防災訓練、消火器の使い方について、子どもから大人まで指導を受けている

 

 

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