すごいすと取材記

スペイン語圏出身者支援団体「ひょうごラテンコミュニティ」大城ロクサナ さん() 兵庫県神戸市長田区

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「日本で生きる!」 被災体験が生んだ決意

「ペルーで弁護士になりたかったんです。」
しかし、母国は政情も経済も不安定。結局、大学進学をあきらめ、幼い頃から憧れていた祖父の国・日本へ。4年後、阪神・淡路大震災に遭遇。地元の中学校で1カ月半の避難生活を体験した。
「日本語がほとんど理解できなかった私たちは、状況も避難所のシステムもわからないまま。どうすればいいのか、どこへ逃げればいいのか、とにかく怖くて泣くしかありませんでした。」と、大城ロクサナさんは当時を振り返る。案内された避難所にいても「こんな緊急事態の中で、日本人じゃない私たちがここにいる権利があるのだろうか。」という不安が消えなかったという。
「外国人の私たちはダメだと言われそうで、お弁当も受け取りに行けなかった。掃除当番があることもわからず手伝えなかった。気付かないうちに迷惑をかけていたんだと、後でわかりました。」
そんな日々を過ごすうち、ロクサナさんは人々の力強い姿に気づく。
「地震に負けていないみんなを見て、私も乗り越えようと思えたんです。日本に残って子育てをするためにも、日本語を学ぶしかない。私も頑張らなくちゃって。」
こうして、本気で日本語と向き合い日本で生きる決意をしたロクサナさんに、大きな転機が訪れる。きっかけは長男の小学校入学だった。

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