すごいすと取材記

スペイン語圏出身者支援団体「ひょうごラテンコミュニティ」大城ロクサナ さん() 兵庫県神戸市長田区

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安心と安全、アイデンティティを守るために

まずひとつは、スペイン語情報誌「Latin-a(ラティーナ)」の発行だ。日本での生活に欠かせない情報の掲載を中心に、これまで通算113号を発行(平成30年10月現在)。27都道府県に向けて、毎月1万2千部を無料で配布。様々な分野の専門家が無償で記事を提供し、多くのボランティアスタッフが発行を支え続けている。

撮影や編集・発送作業は多くのボランティアスタッフで支えられている

スペイン語情報誌「Latin-a(ラティーナ)」通算113号を発行(平成30年10月現在)

ふたつ目は、ボランティア活動に取り組み始めた当初から、ずっと継続しているスペイン語ラジオ番組の生放送。神戸市長田区のコミュニティラジオ「FMわいわい」の協力のもと、週に一度パーソナリティとして、生活情報を中心に専門家による健康相談や法律相談を配信している。

毎週水曜日夜の7時~8時にFMわいわい(77.8MHz)で生放送をしている番組「SALSA LATINA」

さらに、毎年7月には「フィエスタ・ペルアナ」、12月には「ラテンクリスマス神戸」といった、日本とラテンアメリカの文化交流のためのイベントを開催。音楽や踊り、料理などを通じて互いの社会や文化を知り、学び、体験する機会を提供し、毎年1,000人近くの参加者が集まる人気イベントに育てあげている。

毎年大人気の交流イベント「ラテンクリスマス神戸」

一方、情報誌の発行やラジオ放送と同じく、平成12年から継続して取り組んでいるのがスペイン語圏出身の児童・生徒のための母語教室だ。日本語が理解できない親とスペイン語を学ぶ機会のない子どもが、親子の間で上手にコミュニケーションが取れないことへの悩みを解決したいと開講。これまでに様々な国籍を持つ子どもたち150人以上が参加し、現在もおよそ40人の子どもたちがスペイン語を学んでいる。
「日本に生まれ日本に育っても、自分のルーツやアイデンティティを守り大切にしてほしい。そのためにも、母語を身につけることが必要です。」とロクサナさんは語る。
そしてもうひとつ、ロクサナさんをボランティア活動に向かわせた原点ともいうべき支援が、防災への啓発活動だ。

スペイン語圏出身の児童・生徒のための母国語教室

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